横山大観展に行ってきました。美術館の近くを散歩していて、ふと「今何の展示があってるんだろ」と思い、スマホで検索したら「横山大観展」をやっていたので立ち寄ることに。
『横山大観…テレビの「なんでも鑑定団」でよく聞く名前だな』くらいの知識のなさでほんと申し訳ない。みなさんのじゃまにならないように、少し遠巻きに観覧。
最初に掲示されていたのが「無我」。あ、これ見たことある。テレビやネットで見るより実物はずっと繊細だった。
横山大観のそこはかとない空気感のある描画は「朦朧体」と言われているらしい。そして、当時は「幽霊画」と酷評されていたらしい。そうか…いつの時代も新しいものはまず叩かれるのね。
横山大観は明治元年に生まれ、昭和33年に89歳で逝去された長生きな方で、作品の展示も明治、大正、昭和と進んでいったけど、昭和に入ってからの作品がすごくよかった。大きな屏風の「紅葉」や「神州第一峰」には、その存在感と絵から出てくる迫力に圧倒され、そして引き込まれて見入ってしまった。
才能ももちろんあるんだろうけど、長い年月ずっと考えながら続けたことというのは魂が乗るんだなぁと思った作品の数々でした。行ってよかった。
北九州市立美術館は高台にあり北九州市内が一望できます。鉄の町なので工場がたくさん。
葉桜。これはこれでかわいい。桜の季節がそろそろ終わるさみしさと、もうすぐ夏が来るわくわく。